バランス駆動ヘッドフォンアンプ

「バランスヘッドフォンアンプは入力もバランスにしないと意味が無い?」とお問合せをいただきました。

答えは「ノー」です。

理由は先日書いたバランス接続とバランス駆動の違いです。
「バランス駆動、バランス接続」(11月23日)

バランス接続

バランス接続はプラス信号とマイナス信号のノイズを打ち消しあわせることで低ノイズ化をはかり長距離接続を行います。
スタジオで数十本、100を超えるようなケーブルで複雑に配線する場合に、ノイズを減らしたい、更に長距離のケーブル接続が必要という場合にバランス接続が有効です。

バランス駆動

バランス駆動については、前回同様、高橋さんの記事をご覧ください。
高橋敦のオーディオ絶対領域 【第106回】ヘッドホン/イヤホンの「バランス駆動」徹底解説!
■バランス駆動の利点

バランス接続でノイズの影響を抑えたいのか、ヘッドフォンをバランスでドライブさせて音質を向上させたいのか、これでお解りいただけます。

曲データはバランスと関係無い

当然ですが、音楽データ自体にバランスかどうかは関係ありません。
バランスが関係あるのは機器と機器の配線です。

配線例

配線 信号
プレイヤー<->DDC USBなどデジタル
DDC<->DAC デジタル
DAC<->Amp ココ1
Amp<->ヘッドフォン ココ2

ココ1はアナログ接続で、RCAケーブルや3.5mmステレオミニピンケーブルなどを使ったアンバランス接続、そしてキャノンケーブルなどを使ったバランス「接続」も可能です。ここでのバランス接続はケーブルが多かったり配線距離が長い場合でもノイズを抑えることが主目的です。

ココ2がヘッドフォンの接続方法で、普通のアンバランス(シングルエンド)か、バランス駆動かになります。

機器間のバランス接続は配線でのノイズを抑えます。
ヘッドフォンのバランス駆動は音質向上を狙います。

よって、ヘッドフォンをバランス駆動させなくても、バランス配線する意味はありますし、逆に言えばバランス配線しなくても、ヘッドフォンをバランス駆動させる意味はあります。
これが最初の結論「ノー」。配線と駆動は別問題、です。

バランス駆動なポータブルヘッドフォンアンプ

VICJOHNAUDIOのHAV3は入力がアンバランス、ヘッドフォン出力がアンバランスとバランスを搭載するポータブルヘッドフォンアンプです。

HAV3_06

VICJOHNAUDIO HAV3

ハンドメイドによるシンプルな作りですが、これが高音質設計のポイントになってます。
ヘッドフォン祭りで試作からチューニング版、製品版と音を聴いていただいた方は、軽さ、低ノイズ、音質、と他製品との違いをお判りいただけたはずです。
この機種が、入力はアンバランス、ヘッドフォン出力がバランス(とアンバランスもあります)なモデルです。
一度聴いてみてください。

 

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