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ヘッドホンは、まだ進化できる。JDS Labs CoreのEQプリセット9,882件

「このヘッドホン、もう少し低音が欲しい」
「高音を少しだけ抑えたい」
「レビューで絶賛されているけれど、自分の好みとは少し違う」

ヘッドホンを使っていると、そんなことがあります。

ヘッドホンを買い替えるのも1つの方法ですが、EQ(イコライザー)で音を調整するという選択肢もあります。

そして今、ヘッドホンEQを取り巻く環境は少しずつ、確実に大きくなってます。

JDS LabsのCoreで「Headphone Usage Stats」を確認したところ、Total Presetsは2026年9月9日時点で9,882件
9月7日に確認したときは9,871件でした。
この記事を書いている間に、Coreのプリセット環境が増えてるんです。

「8,000以上」という固定の数値ではなく、今も成長しているヘッドホンEQなんです。


JDS Labs CoreのEQプリセットは、9,882件に

JDS Labs Coreの「Headphone Usage Stats(Core ヘッドホン利用統計)」には、Coreユーザーが利用しているプリセットの状況が表示されます。

2026年9月9日に確認した数字は、

項目2026年9月9日時点の数字
Total Presets(プリセット総数)9,882
Shared Presets(共有プリセット数)447
Presets with a Tagged Headphone(ヘッドホンがタグ付けされたプリセット数)3,396
Tagged Headphone Models(タグ付けされたヘッドホンのモデル数)244
Tagged Headphone Brands(タグ付けされたヘッドホンのブランド数)43

となってます。

9,882という数字は「in use by account holders」と表示されるCoreのTotal Presetsの数字だということです。

つまり、「世界に存在するすべてのEQデータが9,882件」という意味ではありません。
一方、JDS Labs自身もCoreについて、RoonのOPRAライブラリから8,000以上のヘッドホンプリセットを利用でき、oratory1990、crinacleなどの専門家によるプロファイルを含むと説明しています。さらに、Core Communityにはユーザーが投稿するプリセットも増え続けています。

ようするに、

ヘッドホンEQのために利用できるデータが、今も増え続けている

ということです。

Coreで一番使われているヘッドホンは何?

……と思ったら、少し違いました。
JDS Labs Coreの「Most EQ’ed Headphones」は、Coreユーザーのヘッドホン所有数ではなく、EQプリセットが多く利用されているヘッドホンのランキングでした。

1位はSennheiser HD 800 S、338プリセット。
では2位は?ということで、全30機種をまとめました。


「自分のヘッドホンにもある?」と思ったら、かなりの確率で見つかる

CoreのStatsでは、ヘッドホンがタグ付けされたプリセットだけでも244モデル、43ブランドがあります。
更に、その中でも特にEQプリセットが利用されているヘッドホンには、よく知られたモデルが並んでいます。

Most EQ’ed Headphones

2026年9月9日時点で確認した上位は、

順位ヘッドホンプリセット数
1Sennheiser HD 800 S338
2HiFiMAN Arya Stealth Magnet203
3Sennheiser HD 6XX151
4Sennheiser HD 650122
5Sennheiser HD 490 Pro Producer Pads94
6Sennheiser HD660S285
7Sennheiser HD 60085
8HiFiMAN Arya Organic84
9HiFiMAN Edition XS83
10HEDDphone D175

となっています。
これは「世界で売れているヘッドホンランキング」ではありません。

CoreでEQプリセットが利用されている数のランキングです。

Coreユーザーが所有・使用しているヘッドホンの人気ランキングではありません。Core Stats上で、ヘッドホンがタグ付けされたEQプリセットの利用数を示したランキングです。
そのため、「Coreで使われているヘッドホン」ではなく、「CoreでEQを利用する人が多いヘッドホン」です。
例えば、EQを使わずにElement-IVを利用しているユーザーが多いヘッドホンは、このランキングでは必ずしも上位になりません。

それでも興味深いのは、実際にヘッドホンを使っている人たちが、

「このヘッドホンでEQを使ってみよう」

と試していることが数字として見えることです。

JDS LabsのJohn Seaber氏にも確認してもらいました

今回の記事をJDS LabsのJohn Seaber社長に読んでもらい、問題ないとの回答をもらいました。


Sennheiserだけで1,138件。EQを楽しむ人は意外と多い

ブランド別に見ると、さらに特徴が見えてきます。

Core Statsの「All Brands」では、Sennheiserが1,138件で最多。

続いて、

  • HiFiMAN:656
  • Audeze:248
  • Beyerdynamic:218
  • Focal:216

などが続きます。

ヘッドホンがタグ付けされたプリセットは3,384件なので、Sennheiserだけでその約3分の1を占めることになります。

もちろん、これは「Sennheiserのヘッドホンが世界で最も多く使われている」という統計ではありません。

Core上でタグ付けされたEQプリセットの利用状況です。

しかし、ヘッドホンとEQの組み合わせを考える際には興味深いデータです。


EQは「音を変える」だけじゃない

EQというと、

「音を加工するもの」

という印象を持つ人もいるかもしれません。

もちろんその通りですが、ヘッドホンではもう少し面白い使い方ができます。

例えば、

  • 低音を少し補う
  • 高域の強さを抑える
  • 中域のバランスを調整する
  • 自分の好みに近づける
  • ヘッドホンごとの音の違いを楽しむ
  • 同じヘッドホンで複数の音を試す

といったことができます。

つまり、
「このヘッドホンの音が好き。でも、ここだけ少し変えたい」
というときにEQが使えます。

ヘッドホンを買い替える前に、まずEQを試してみる。
そんな楽しみ方もできます。


EQプリセットは「完成したデータ」ではない

ここが今回、一番伝えたいところです。

Coreには現在9,882件のTotal Presetsが表示されています。
そして、その数字は固定されていません。

私が確認しただけでも、
2026年9月7日:9,871件

2026年9月9日:9,882件
と変化しています。

これは、ヘッドホンEQの世界が「8,000件のデータベースで完成した」という話ではありません。
新しいヘッドホンが登場し、新しい測定が行われ、新しいプロファイルが作られ、ユーザーによる共有も行われる。
そうやって、利用できる環境が少しずつ広がってると言うことです。


Coreが面白いのは「ネット上のデータ」をそのまま利用できること

JDS Labs Coreは、単なる設定用ソフトではありません。

JDS Labsによれば、CoreからRoonのOPRAライブラリにある8,000以上のヘッドホンプリセットを利用でき、oratory1990、crinacleなどによるプロファイルも含まれています。

更にCoreには、ユーザーが投稿するコミュニティプリセットもあります。

「使う」だけじゃない。自分で作ったプリセットも世界へ

Coreの魅力は、専門家の測定データ(oratory1990やcrinacle)を使うだけではありません。
自分が追い込んだ自慢のEQ設定をコミュニティで共有し、世界中のユーザーに使ってもらうことも可能です。
9,882件という数字には、こうしたユーザーの熱量も含まれています。

プリセットはElement-IV側に保存でき、パソコンやスマホを変えたり音源を変えたりしても設定を維持できる仕組みになってます。

つまり、
EQソフトをパソコンやスマホで設定して、それらの機器だけで使う、という従来型の使い方とは少し違います。

【ここが違う】PCソフトのEQとElement-IVの決定的な違い

一般的なソフトウェアEQは、パソコンやスマホ側で音を加工します。しかしElement-IVでは、Coreで選んだEQプリセットはElement-IV本体(ハードウェア)にそのまま書き込まれます
つまり、一度設定すれば、パソコンでもスマホでも、ゲーム機に繋ぎ変えても、お気に入りのEQサウンドがそのまま再現されます。


「今ある9,882件」より、「これから増える」ことに価値がある

ここがElement-IVの面白いところです。

例えば今日、好きなヘッドホンを1台買ったとします。

そのヘッドホンのEQプロファイルが今は見つからなかったとしても、そこで終わりとは限りません。

新しい測定が公開される。
新しいEQプロファイルが作られる。
Coreに新しいデータが加わる。
ユーザーが新しいプリセットを共有する。

そうやって、ヘッドホンを買った後も楽しみ方が増えていく可能性があります。

だからElement IVの価値を、

「9,882件のプリセットがあるDAC/アンプ」

だけで考えるのはもったいないと思います。

むしろ、

「増え続けるヘッドホンEQの世界にアクセスできるDAC/アンプ」

と考えると、面白さが分かりやすくなります。


あなたのヘッドホンは、もうCoreに対応しているかもしれない

現在、Core Statsでは、
43ブランド
244モデル
のヘッドホンがタグ付けされたプリセットを確認できます。

更に、OPRAには8,000以上のプリセットがあります。

「自分のヘッドホンにもEQがあるのだろうか?」
と思ったら、一度Coreを覗いてみる価値があります。

もしかすると、今使っているヘッドホンのために、既に誰かが作ったプロファイルがあるかもしれません。


ヘッドホンを「買い替える」だけではなく、「育てる」という楽しみ方

新しいヘッドホンを買う。

もちろん、それもオーディオの楽しみです。

でも、
今持っているヘッドホンをEQで追い込んでみる。
という楽しみ方もあります。

更に、新しいプロファイルが追加されたら試してみる。
別のプロファイルと聴き比べる。
自分でEQを調整してみる。

そうすると、1台のヘッドホンでも、まだ試していない音が見つかるかもしれません。

ヘッドホンは、買った瞬間に楽しみが終わるものではありません。


9,882件は「現在地」。この数字はこれからも変わっていく

現在の9,882件は、2026年9月9日にCoreのStatsで確認した数字です。
今後も数字は変わっていくでしょう。
だから、zionoteではこの数字を定期的に確認しながら、CoreのEQプリセットがどのように増えていくのかを追っていきたいと思います。

次にこの記事を更新するときには、9,882より大きな数字になっているかもしれません(増えてないかもしれません…)。
そして、その中にあなたが使っているヘッドホンの新しいEQプロファイルが加わっているかもしれません。

あなたのヘッドホンは、まだ進化できる。

JDS Labs Element-IVとCoreは、その可能性を楽しむための1つの方法です。

ここまで読んでいただいた方に、Coreのヘッドホン情報画面をお見せします。キャプチャしきれない部分があるので、Googleスプレッドシートで再現した表を公開します。

データについて

※Total Presets、All Brands、Most EQ’ed Headphonesは、JDS Labs CoreのHeadphone Usage Statsを2026年9月9日に確認したものです。

なお、「Total Presets」はCoreの画面上で “in use by account holders” と表示される数値です。また、ブランド別の数値は「Presets with a Tagged Headphone」の内訳であり、世界のヘッドホン販売台数や所有者数を示すものではありません。

JDS Labs公式では、CoreからRoonのOPRAライブラリにある8,000以上のヘッドホンプリセットを利用できると説明しています。