UCOTECHのイヤホンの紹介の前に、イヤホン自体についての説明です。
イヤホンの種類はワイヤレス/有線?オープン型/カナル型?
イヤホンはワイヤレスか有線か2種類ありますが、以前は有線のみでオープン型かカナル型かの2種類でした。
耳栓(カナル)型イヤホンの登場
バランスド・アーマチュア・ドライバー
聴覚検査などに使うために耳栓型(カナル型)のイヤホンのために、耳の中に入る極小のイヤホン用として超小型のスピーカー(BA:バランスドアーマチュア型ドライバー)が開発されました。それがオーディオ用イヤホンとしても発売され話題になりましたが、価格が高く普及はしませんでした。
カナル型イヤホンは新しい?
そこにソニーが従来のイヤホンと同じ形式のスピーカー(ダイナミックドライバー)でカナル型イヤホンを開発して低価格で販売し世界的にヒットしました。
オープン型イヤホンは安いけれど古い、カナル型イヤホンは高いけど音が良いという流れができつつありました。
ダイナミックドライバー搭載のカナル型イヤホン
出始めの頃の安い(1万円前後)のカナル型イヤホンは密閉感が強く、音も良いとは言えず、結局は元のオープン型イヤホンに戻るか、BAドライバーを搭載する高額(4万円前後以上)なカナル型イヤホンを買い直すパターンが多い時代が続きました。
まだスマートホンが広まる前、まだガラケーだったのは2009年。当時は携帯電話にオープン型イヤホンがオマケで付いてました。
※ちなみに初代iPhoneはアプリ開発とダウンロードが自由にできず、公開されたのは2008年のiPhone3Gから。
モバイルオーディオの流行
ガラケーで音楽が聞けるようになり、音楽プレイヤーでiPodが流行になり、iPhone3GS以降は日本でもスマートホンが流行になり、デジタルのポータブルオーディオが一気に広まりますが、多くは付属イヤホンで再生されていました。
当時はiPhoneも付属イヤホンはオープン型で、iPhone自体の音も良くなかったですが白いイヤホンがとにかく流行ってました。
オープン型イヤホンは古くて悪い?
そんな感覚が広まりつつある時に、ユコテック社が登場します。
某スマートホンの付属イヤホンも、日本の高級ヘッドホンも、ガラケー付属イヤホンも、安いイヤホンから高級ヘッドホンまで、更には日本のオーディオメーカーのエンジニアに設計開発を教えもする、そんな大手イヤホンメーカーで数十年間も開発責任者だったエンジニアが独立して作ったブランドです。
良いイヤホンを安く、安くても良いイヤホンを、そうしてできたラインナップでスタートしました。
オープン型イヤホンの再興
オープン型イヤホンでも良い音のイヤホンは作れる、それを証明したのが、韓国メーカー、ユコテックのイヤホンで、日本では2012年に3種類のオープン型を同時発売しました。
その3機種よりも前に、ES103、ES303の2機種もあり、全てのイヤホンの内部にはダブルドーム振動板のダイナミックドライバーが搭載され、低域から高域まで豊かな音を再生します。
2012年にはオープン型イヤホンの上位機種、UBQ-ES903を発売。
2013年には低価格カナル型イヤホンUCT-IM100発売。
バランス出力ポータブルプレイヤーに対応したES903AK240を2014年に発売。
同年には現在も販売中のロングセラーモデル、IL300Affettoも発売。
2015年、スマートホンでも高音質再生を目指したIM300Aise発売。
2015年、オープン型の頂点を目指したES1103Grandiose、女性ボーカルに特化したイヤホン、ES1003Diva発売。
2016年、振動板もボディーもチタン素材のカナル型イヤホン、IL500grazioso。
2019年、ブラス素材のダブルドーム振動板のハイエンドモデル、ES-P1。
2020、DFターゲットに現代のデータをかけ合わせた新世代チューニング、RE-1。
2021、フラットバランスを更に追求したリファレンスイヤホン、RE-2。
2021年、10年の時を経てハイエンドがバリューモデルなり、最新チューニングを施して再登場、ES903MK2。
2022年、独自チャンバー、Independent Dynamic in Pocketシステムを搭載したカナル型イヤホン、IL1000。
2023、リファインのRE、RE-1-PRO発売。
2022年、新開発ドライバー搭載オープン型イヤホン、ES-2203-Brillante。
2023年、前モデルES-P1から4年、全てが新しいプレミアムハイエンド、ES-P2発売。
2024年、新しいREが登場予定……