Dellが開発し、2022年発売の自社ワークステーション用ノートPCで使っていたメモリーモジュールがCAMMの始まり。
そのCAMMはJEDEC(半導体技術協会)が標準規格化し、各社が使えるようになりました。
CAMMはSO-DIMMと置き換わる?
CAMMは従来のSO-DIMMと比較すると以下の特徴があります。
- 57%薄い
- CPUとの配線を近くできる
- 空気の流れが改善
- クロックも向上
- メインボードの保持性が高い
※ CAMM standard published, opening door for thin, speedy RAM to overtake SO-DIMM
SO-DIMMは登場から27年
小型PCやノートパソコンで使われるSO-DIMMは、DDRと共に進化してきましたが、大容量化、高速化に限界が来ています。
その理由がCPUとの配線が長くなる問題。
メモリーの大容量化と高速化が進むにつれ、配線の長さも伸び、限界が見えてきて、新規格が登場という流れです。
CAMM2
CAMMを更に薄型化したLP(Low Profile)版として、Micronが今年1月に発表したCAMM2も併せて規格化されています。
DDR5 SO-DIMMと比較して以下の向上があります。
- 消費電力61%減
- 設置スペース64%減
- パフォーマンス71%アップ
2024年6月のComputexで各社がCAMM2のデモ展示を行っています。
PCオーディオでは高速性や大容量はそれほど重要ではありませんが、エアフロー向上やマザーボードとの保持力向上は大きなポイントです。
PCオーディオにとって有利か不利か
エアフロー向上はパソコンの静音化、無音化に大きく貢献します。
保持力は接触不良の動作不良防止だけでなく、音質向上のプラス材料です。
今後のCAMM
年末から来年に登場してくると思われますが、価格と信頼性が気になるところ。
そしてベアボーンPCが対応して、PCオーディオが更に進化すると嬉しいです。