「2018年1月の試聴曲(イヤフォン選びと付け心地)」で選んだ曲を、IRIイヤフォンで聴いてみました。
IRIは、バカ低音でヒットしたイヤフォン、SONOCORE COA-803のメーカーです。
COA-803の後継でCOA-1004を発売し、その後継の現行機種がCSR100です。
独特なサウンドは相変わらずで、良いかどうかがどうでも良くなる、パラメーターをどこかに全振りしたような破天荒なイヤフォンになってます。
そしてなぜかシングルドライバーになった新機種、KELLAN601とLX10はどのようなサウンドなのか、3機種の聴き比べで参考にしてください。
Good Girls
LANY
KELLAN601
ボーカルのクリアさ、弾むようなベースが心地良い。クリアさとリズムのお陰で、シンセのリフとコーラスとボーカルラインのハーモニーの浮遊感が更に楽しめる。
KELLAN-LX10
LX10の音場の広さがベストマッチで楽しめる。あれ?スピーカーで鳴ってる?とイヤフォンを外して確かめたくなるほど。夢か異次元かというくらいにボーカルの浮遊感を楽しめる。
Christmas Eve (Sarajevo 12/24)
Love Myself
Hailee Steinfeld
KELLAN601
この曲でもベースとボーカルが心地良い所からKELLAN601のサウンドキャラクターをつかめる。
CSR100
独特なサウンドの印象のCSR100が、この曲で「鳴らすのが難しいイヤフォンだったのか」と気づかされる。実際は鳴らすのが難しいというよりも、曲の合う合わない、独特な音場を持つのがCSR100のサウンドキャラクター。
なんじゃこの音は、、あ、でも意外と悪くない、というか、これはこれで面白い、というか、逆に凄いかも。なサウンドを楽しめるマッチング。
See The Sky
Breathe Carolina & Jay Cosmic Feat. Haliene
KELLAN-LX10
ボーカルとコーラスの音場が広く特徴的な曲でLX10にマッチする。ベースのハマり方はヤバいレベル。
Strip That Down ft. Quavo
Liam Payne
KELLAN601
オープニングの空調音のようなSEからベースリフ、そしてボーカル、コーラスと続き、KELLAN601の長所を1曲通して楽しめる。
KELLAN-LX10
ベース、ボーカル、コーラス、音場、LX10もこの曲にマッチする。
CSR100
今回、CSR100のベストボーカル曲といえばこの曲。ハマルとハマるサウンドがホームランか三振かゲッツーかなCSR100。
What Lovers Do ft. SZA
Maroon 5
KELLAN601
ベースとボーカルが目立つこの曲もKELLAN601に向いている。
IRIとなっても、SONOCOREのCOA-803を作ったブランドだと系譜を感じられるサウンド。
KELLAN-LX10
イントロが始まる瞬間に楽しいサウンド。ボーカルが入り、ベースが入り、ドラムで一気に音場が広がり、その全てをLX10は楽しませてくれる。
CSR100
この曲を聴く今回のベストイヤフォンはCSR100。各パート、ボーカル、全てがなぜかCSR100で最高に楽しい。
Versace On The Floor (Bruno Mars Vs. David Guetta)
Bruno Mars & David Guetta
KELLAN601
80年代のポップスのような味わいを残しつつ現代的モダンに楽しめる曲。そのサウンドをKELLAN601の低音とクリアさで楽しめる1曲。
KELLAN-LX10
KELLAN601とは若干違うサウンドで、LX10では大人っぽい印象で楽しめる。ボーカルの描写が巧みで意外な情報量の多さも楽しめる。
CSR100
イントロのドラムとベースで、この曲もCSR100にマッチだと一瞬で解る。ボーカルも見事なサウンドで楽しめる。CSR100が普通に良いイヤフォンだと勘違いさせてくれる1曲。
Like I Loved You
Brett Young
KELLAN601
今回の選曲で男性ボーカルで1曲を選ぶならこの曲。
ギター1本の伴奏でも成り立つようなシンプルな曲で、芯が通ったボーカルが引き立つ。
KELLAN-LX10
この曲でもLX10でボーカルの情報量を楽しめる。情報量と言ってもモニター的で分析方向の情報量とは違ってボーカルを更に味えるサウンド。
CSR100
この曲も今回はCSR100がベストサウンド。確実に一般的な良い音のイヤフォンとは違う方向に行ってるのは間違いないけれど、それを承知で楽しめませてくれるのはCOA-803のSONOCOREのDNAか。
One Foot
WALK THE MOON
KELLAN601
シンセの効果音のようなコーラスとボーカルが特徴的。ブリッジにかけてギター、そしてドラムが絡むサビが最高の楽しめるサウンド。
KELLAN-LX10
601とは違ってマイルドな情報量なのに不思議と601と同じ要素で楽しさを感じる。この曲の低音の底の深さはCOA-803を彷彿させる。
CSR100
この曲もCSR100がベスト、と言いたいけれど、こうCSR100推しが続くと、CSR100のサウンドに洗脳された気もしてくるので話半分で。
いやでもやっぱりCSR100がベスト。
No Roots
Alice Merton
KELLAN601
今回の曲でカッコイイ1曲で選べばコレ!
イントロのベース、そしてボーカルでカッコイイと感じたらギターがまた控えめながらカッコイイ。するとボーカルラインが変化してまたカッコイイ。
KELLAN-LX10
やっぱりヤバイ。LX10でもイントロで既にヤバイ。ギターとボーカルが絡むサウンドではLX10が上かもしれず。
CSR100
601でもLX10でもヤバさ全開だったけれどCSR100でヤバさ完結。ヤバイながら、意外とまともにまとまった低域が本当に意外。
ブリッジミュートのギターがカッコ良く、とかまともなこと書くのもバカらしくなってくるサウンドはCSR100ユーザー必聴。
あの日のキミと今の僕に
DOBERMAN INFINITY
KELLAN-LX10
この低音の迫力、そして臨場感は、シアターか、冬の夜の街を歩く時に、宣伝カーが爆音で横を過ぎる情景を思い起こすサウンド。
音が良いかどうかの言葉では無く、この臨場感と情景を浮かばせるサウンドはこの曲とイヤフォンのマッチング。
CSR100
LX10でああだったからCSR100は絶対ハマるはず、と覚悟して聞いてもウケるほどハマったサウンド。映画館で大音量の音場を感じる。それでいてイヤフォンならではの低音も味わえる、CSR100はなんなんだか。1:40からの展開ではCSR100が普通に良いイヤフォンじゃんと思ってしまったら既にCSR100脳。
The Way Life Goes Remix (Feat. Nicki Minaj)
Lil Uzi Vert
KELLAN-LX10
LX10ユーザーにオススメの曲。決して万能ではないLX10のサウンドは、このサウンドにマッチする。
CSR100
CSR100に合うんだろう?と思うだろうけれど、やっぱり合う。しかもかなり良い音で合う。そしてたぶん次の曲も合う。
Slide
Calvin Harris Feat. Frank Ocean & Migos
KELLAN-LX10
万能では無いと書いたLX10だが、この曲のイントロでLX10が鳴らすピアノのサウンドにハッとさせられる。ソラミミの宝庫のような曲だが曲もサウンドも相当にカッコ良く、楽しめる1曲。
CSR100
ほら合う。イントロのピアノカッコイイし。アマイ!アマイ!のソラミミでさえ良い音。
Turning Heads
NVDES
KELLAN-LX10
前曲ではイントロのピアノのサウンドにハッとさせられるLX10だが、この曲ではイントロのギターにニヤリとさせられる。そしてボーカルの音場感、そしてサビから曲全体の音場感を最高に楽しめる1曲。
CSR100
あれ?こんなイントロだったっけ?と、CSR100で聞くと音数の多さに驚かされる。意外なところで(無駄に)ポテンシャルを発揮してくれる。
Sorry Not Sorry
Demi Lovato
KELLAN-LX10
ボーカルの裏のシンセとベースの音場感が深く広くカッコイイ。ピアノの音響もカッコ良く、中盤からの深くなるベースが入ってからのアレンジも楽しく、LX10で楽しめる1曲。
CSR100
0:50過ぎからのサビの音場、これがCSR100ならではのサウンド。そしてボーカルを思い返して聞いてみると意外にちゃんと良い音。ちゃんと良い音とバカな音場とバランスが微妙に混在して成立してるかしてないかギリギリ瀬戸際で楽しませてくれるのがCSR100の最大の特徴?褒めてますから一応。