中国レビューで見るAsciLab F6Bの評価
■ F6Bは正しい音なのか
スピーカーの評価は試聴の感想でした。
しかし近年は測定技術の進化により、設計の良し悪しを客観的に検証できる環境が整いつつあります。
AsciLabはKlippel NFSによる測定とシミュレーション設計をベースに、全ての製品で測定データを公開するスピーカーブランドです。
その設計思想が、国や文化を超えてどのように受け止められるのか。
中国オーディオメディア iavlife によるF6Bレビューは、その一つの検証例といえます。
なぜAsciLabのデータは100%信頼できるのか?
家が建つレベルの超精密測定ロボット、Klippel NFSとは
Klippel NFS(ニアフィールドスキャナー)。
これ、実はただの測定マイクではありません。
ドイツのKlippel社が開発した、システム一式で約10万ドル以上、日本円で約1,500万〜2,000万円もする、音響業界最高峰のハイエンド産業用3次元測定ロボットです。
スピーカーの音を正確に測定するには、壁の反射がない巨大で特殊な無響室(建設に数千万円〜1億円以上)が必要でした。
しかし、Klippel NFSは、ロボットアームがスピーカーの周囲を自動で数時間かけて回転しながらスキャンし、数千ものポイントで音響をサンプリングします。
そして高度な数学的アルゴリズムによってデータ処理を行い、無響室を超える精度でスピーカー本来の特性を3次元的に現すことができます。
大手の研究開発室や、世界最高峰の検証サイト(Audio Science Reviewなど)がこぞって導入しているこのKlippel NFSを、AsciLabは新興ブランドでありながら自社で所有し、開発のベースにしています。
数倍、数十倍を超える価格のハイエンドブランドが職人の勘や独自のこだわりという言葉で濁しがちなスピーカーの性能を、AsciLabは1000万円を超える科学の確かな技術を使って100%クリアに証明してます。
データが良いから、試聴しなくても音が良いと確信できる
その理由は、この超弩級の測定システムにあります。
■ F6Bの設計思想
F6BはAsciLabのラインナップにおけるバランスモデルです。
F6Bの主な特徴
- 2ウェイ構成(6インチウーファー + 1インチツイーター)
- パッシブラジエーターによる低域補強
- 1kHzクロスオーバー設計
- ウェーブガイドによる指向性制御
- Klippel NFS思想に基づく設計最適化
これらは全て測定から音を設計するという方針に基づいています。
■ 中国メディアiAV Lifeの評価
中国のAVメディア iAV Life は、実際の音楽再生を中心に評価するスタイルで知られています。
F6Bに対しては、以下のような傾向が確認されました。
- 中域は自然で、ボーカルの明瞭度が高い
- 高域は滑らかで、刺さりが少ない
- 低域は量感よりも制動を重視したバランス
- 幅広いジャンルで破綻しにくい再現性
特定の楽曲に依存せず、ポップス・ジャズ・ロック・オーケストラと、幅広い音楽で安定した再生が可能と評価されています。
测评|“严谨声学,精准还原”AsciLab F6B 书架喇叭:以科学测量立身的 HiFi 新秀
※レビュー|「厳格な音響設計、正確な再現」
AsciLab F6B ブックシェルフ型スピーカー:科学的な測定を基盤とするHiFi界の新星
■ 他の評価との整合性
F6Bは中国メディアだけでなく、複数のレビューでも一貫して高い評価を得ています。
- Audio Science Review(ASR):測定ベース評価
- Erin’s Audio Corner:測定+聴感評価
- Spinorama:統計データによる性能分析
- iavlife(中国):実際の音楽再生評価
それぞれ内容は異なりますが、設計通りの再現性という点で評価は一致しています。
知らない個人の感想だけではなく、環境変化の要素を除いた高度な測定システムで間違いの無いデータの音が、実際に聴いた音でも素晴らしい音と当然のように評価を得ています。
■ F6Bの位置
F6Bはエントリーモデルという位置づけではなく、設計思想をそのまま体験できるベース機として設計されています。
過度な調整を必要とせず、標準的な環境でAsciLabの設計意図に極めて近い音を再現できる点が特徴です。
■ F6Bとは
F6Bは単に測定値が良いスピーカーではなく、異なる文化、異なる評価手法でも、同じ傾向の評価が得られています。
「測定が良い」ではなく、
「測定通りの結果が、どこでも、いつでも確認されている」という点に意味があります。
■ F6B製品情報

