UCOTECH IL300Affetto レビュー

メールで「レビュー!UCOTECH IL300affetto」を送って頂いた渡辺様が、更にドキュメントでレビューを書いて送ってくださいました!
IL300affettoと、そしてUCOTECH自体もご評価いただけて嬉しいです。
ぜひご一読ください!

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技術と情熱の結実、輝く宝石のごとく、究極のダイナミック型イヤホン

オープンエアーの可能性を追求し、最高のオープンES903を誕生させたUCOTECH(UBIQUO)が、ダイナミック型の可能性を追求して、IL300 Affetto を誕生させた。
これはBA型に走る、全メーカーへの挑戦状である。

筐体        ステンレス PVD(物理蒸着)処理
ダイナミック型ドライバー  8mm
周波数帯域      20~40KHz

ステンレスの特徴は、比重、硬度が高いので、音響効果が少ないことです。
音響の関係ない高音には有利ですが、中低音の音響は乏しくなります。
したがって、ドライバの性能がモロに現れる素材です。

その重要なドライバですが、周波数帯域が非常に広いことが分かります。
高音域を高めたのは、ステンレスの利点を最大限に活かすためです。
この周波数帯域とステンレスの組み合わせは、最高の組み合わせと言えるでしょう。
この8mmのドライバを筐体内に垂直(斜めではない、耳と平行に)に配置しています。
この配置はドライバからダイレクトに耳に、最も多く音が伝わる配置です。
他のイヤホンは斜めに配置している製品が多いですが、斜めに配置することで、間接音(音響を使った音)を多く取り入れることができます。

この構造のイヤホンは、高音は多いが、中低音はスカスカになってしまいます。
ドライバの性能次第で、超高解像度、超高音を出すことも可能です。
ステンレス筐体は両刃の剣です。

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現在、IL300とよく似た設計思想のイヤホンがあります。
JVC HA-FXD70/80です。この製品もステンレス筐体ダイナミック型です。
FXD70/80もステンレス筐体の中にドライバを垂直に配置しています。
JVCが得意としているカーボン振動板を筐体先端に付け、高解像度を重視したイヤホンになっています。
私が所持しているFXD70は、解像度と高音の美しさはハイエンド機並みですが、中低音はすこし量が少なく、ステンレスの弱点を感じることがあります。
JVCは先代機から改良して、音楽鑑賞するには必要十分な中低音を確保しました。
AKG K3003もステンレス筐体です。
ステンレス筐体は超高解像度再生には必需品と言えます。

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私は通常、外観のレビューはしません。
重要性を感じないし、他の人がレビューするので。
しかし今回は、まず高級感に驚きました。
まず箱を開けると付属ケースの本革の香りがします。
付属だから、作りはそこそこだろうと思っていましたが、市販してる本革の財布のような、しっかりした作りです。
本体の色はゴールドブラウンを買いましたが、ゴールドとブラウンに、ガンメタを足したような色で、写真より良かったです。
ケースと本体の高級感は、まるで数万円のネックレスを買ったかのような雰囲気です。

 

※「」内はUCOTECH  HPレビューより抜粋、翻訳

「価格帯を大きく越える 高解像度」

「まず再生周波数帯域の広さを感じることができます。
何より超高音、超低音の再生能力が優れているということです。
高、中、低音、全ての解像度が非常に高いのです。」

まず、クラシックを聴いてみます。
最初の印象は、あまりにも自然すぎます。
通常、イヤホンで聴くと、こもり感や不透明感やぼやけ感などの違和感を感じ、それによってイヤホンで聴いている実感がわきます。
それらが全く無いので、イヤホンで聴いている感じがしません。
そして、一聴した瞬間に他のイヤホンとは解像度が別次元だと分かります。
解像度を感じさせない解像度、あまりにも繊細すぎて解像度を感じません。
まるでシルクのような滑らかさです。

「冷たく澄んだ感触の鮮明な高音」

「IL300Affettoの一番重要な特徴はなんと言ってもしびれる高音です。
澄んで透明な感じを大きく強調した高音でもあります。
ダイナミックドライバーではなくBAではないのかと思うくらい冷たく繊細な高音を聴かせてくれます。
高音が明るい色を放ち、刺激を強く感じることが出来ます。
音楽を楽に聴くのではなく、太く短く、心に刺さる、鳥肌が立つ鑑賞をしたい時に使用すればよいです。
ロックでは、スネアドラム、シンバルパートの音が強調されるので、さらに強烈な感覚を受けることができます。
それほど高音が刺激的であるので、ヘビーメタル、ロックを聴くのなら、強い覚悟をしなければなりません。」

まず感じたのが、通常、高音域を出すときは、イヤホンの限界感、破綻感、イヤホンががんばっている、と言う感じが伝わりますが、
IL300はまるで中域のように、何事も無かったように、あっさり出してしまいます。
FXD70を聴いてみると、今まで感じなかったヌケの悪さや不透明感を感じます。
FXD70はダイナミック型として最高度の解像度、高音の美しさですが、IL300はハイレゾクラスの解像度、音域だと分かります。
FXD70の高音が剣の先だとすると、IL300の高音は針の先だと言えます。

「雄壮な超低音域の表現」

「超低音域を主に強調すれば低音の雄壮さが生き、音楽の重厚な背景を形成するようになります。
IL300Affettoは超低音域周辺を主に強調して、同じ音楽を聴いても、さらに広く深い空間を提供します。」

ジャズで超低音のベースを聴いてみると、自然に重低音を出します。
弦をはじいてる感じがします。男性ボーカルの低音も低く重く出ます。
FXD70はボンボンという大きな音はしますが、弦をはじいてる感は薄いです。
BAイヤホンは腰が高いです、落ち切りません。
ドラムは、高域ドラムも低域ドラムもクリアで迫力ある音を出します。
特に高域ドラムは最高にキレのある爽快で迫力ある音を出します。
超高域仕様のIL300がなぜ、こんなに迫力のある低音を出せるのか、ドライバの性能が高いことは間違いありません。
PVD処理が低音の音響に効果があるのか、高音のキラキラ感に効果があるのかは分かりませんが、何らかの効果があったから採用したと思います。

「立体感の強調」

「IL300Affettoは高、低音より中音域の比重を低くして音の個性を確保しています。
中音域の中で一部を低めて高音の透明感を強調して、音が少し遠くから聞こえてくるような立体感も提供しています。」

直接音を多く使ったイヤホンは立体感を出すのは難しいですが、音の分離度が高く、強弱をつけることによって、立体感を出すことに成功しています。
UCOTECHは技術力だけでなく、音楽をよく知っています。
どのようにしたら音楽鑑賞によって、人の心が動かされるか知っています。
音の強弱、抑揚を出して、音楽が最高に盛り上がるように緻密に作られています。
特にダイナミック型は自然な音が出て、表現力が豊かです。
音楽に心を入れることができます。音を最終的に決めるのは人間の感性です。
UCOTECHは技術力はもちろんですが、音楽表現に関しては世界一だと思います。
チューニングに時間をかけたことが分かります。

「ハイエンドモバイルオーディオに最適化、高、低音を強調した、高解像度イヤホン。」

「雄壮で深い響きを持った低音と、絢爛で明るく強調された高音が協調して音楽を変身させてくれるのです。
また、基本的に全ての音楽の解像度が高く、明るく鮮明な音を聴かせてくれます。」

何といってもIL300の特徴は、超高域、超高解像度です。
針のように尖った超高音に刺される刺激は快感です。心を刺します。
ロックでもクラシックでも何でもいいです。
一点の曇りも無い超クリアな超高音に刺される快感を味わえます。
クリアでキレのあるドラム、スネア、シンバルの輝き、明るく響くピアノ。
同時にダイナミック型ならではの超低音、自然で豊かな表現力、
心を動かす音楽の演出、至福の音楽鑑賞です。

私のお気に入りNo1.は、Lady GaGaです。
Lady GaGaの高域ロックがIL300の性能を完全に解き放ちます。
これ以上の快感はありません。
完璧なコンビネーションです。

お気に入りNo.2は、世界のソプラノ歌手、Sumi Joです。
Ave MariaやAmaging Graceなど、どの曲を聴いても、究極の高音を聴くことができます。
世界一のソプラノを世界一のイヤホンで聴く、至宝の音楽鑑賞です。

お気に入りNo.3は、宇多田ヒカル First Love  24bit/96KHz リマスタリング版
IL300で聴くと、ハイレゾの高解像度をはっきりと体感できます。
CD音源と聴き比べると、CDはデジタル感がありますが、24/96KHz版は限りなくアナログに近い、きめ細かさを感じます。
ボーカルのリアル感が違います、スタジオで聴いているようです。
他のイヤホンで聴くと、リマスタリングによる音質アップは分かっても、解像度の明確な違いは分かりませんでした。
(CD音質でも、他のイヤホンより十分リアルです)

「スマートホンで高音質音源を再生する方にも良いが、特に192KHz/24bit水準の高解像度ファイルをハイエンドデジタルプレイヤーで再生するときに、さらに感動する音を聴かせてくれるイヤホンがIL300Affettoです。」

8mmのドライバー1つで、これらのことを全てしてしまうことが、私には信じられません。
私には想像もできない、底知れない性能を持ったドライバーです。
間違いなく世界最高のドライバーでしょう。
BAに移行している現状、今後、これ以上のダイナミック型ドライバーは現れないかもしれません。

IL300の比較対象は何か?IL300の性能に対する適正価格は?という愚問に対して、私の聴いた感じでは、AKG K3003と同等だと答えます。
K3003と何が違うかは、仕様通りです。
IL300 Affettoには唯一無二の価値があります。

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私にとってIL300 Affetto とは、私が理想とするイヤホンをUCOTECHが現実にしてくれた。

私は単なる1ユーザーにすぎませんが、ES703、ES903を使っているうちに、UCOTECHの技術力や信念を感じるようになりました。
10万円の素材を使えば、もっと良い音になったかもしれませんが、UBIQUOというブランド名に表しているように、’誰でも最高の音を’というUCOTECHの理念のもと、最高の音を2万円台の価格で出しました。
ミドルクラスを作る話もあったようですが、最高のものを作るという情熱が、ビジネスを超えてしまって、ハイエンド製品のみになったようです。

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イヤホンにPVD処理するのは世界初なので、その効果は立証されていません。
音を追求し、数多くの素材を試した結果、PVDにたどり着いたようです。
IL300はチューニングに2年かかったと聞きます。
どれほど多くの素材を試し、最良のポイントを見つけ出すために、どれほど多くの時間を費やしたか分かりません。
その技術力と情熱は計り知れないものがあります。

IL300のステンレスの輝き、高級感は高級宝飾品のようです。
そして、この性能、この音。
IL300は、自分で使うのもいいですが、恋人や友人にプレゼントとして贈ったら、最高の贈り物になると思います。
IL300 Affettoは宝石にように一生の宝物になるでしょう。

IL300の素材、開発費、高級感、性能、音質を考えたら、2万円では安すぎます。
IL300 Affetto は単なるビジネスを超えた、UCOTECHの心を感じます。
IL300 Affetto はUCOTECHから愛情を込めた(Affetto) 贈り物です。
数十年間の技術と情熱の結実体がIL300 Affetto です。

渡辺

※参考
付属のイヤーチップは、大穴チップを使用すると高音の量が増え、小穴チップを付けると低音が増えます。私は小穴チップがバランスが良いと感じます。

CD音源でもIL300の高性能を十分に味わえます。
高解像度のDAC、プレーヤー、サウンドカードを推奨します。

IL300の装着感は、ずんぐりむっくりの形なので、FXD70より軽く感じます。
本体重量 (片方、本体のみ、実測)
IL300   7g     FXD70  5g

エージングという時間は10時間位でしょうか、あとは聴きながらです。
おおむね初期から性能は出ていたと思いますが、多少低音が増えた感じです。

 

 

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