USBオーディオの再生周波数(88.2kHz)

サンプリング周波数で一番多く使われているのはCDに採用された44.1kHzです。
他にも放送系やレコーディングマスターでDATに使われた48kHzもあり、96kなどでの録音が増えてきたのはごく最近で、まだ44.1kが多いようです。

TENORチップ

zionote製品では、Styleaudio、JAVS、他社メーカーにも多く採用されている「TENOR」というUSBコントローラーチップがあります。DR.DAC2で採用されて広く知られたと記憶しています。

USB Audio Class1.0で動作するため、MacでもWindowsでもドライバーのインストールをせずにUSB接続ですぐに使えます。
24Bit、96kHz対応で十分高性能なチップです。

24/96対応ですが、88.2kHzに対応しないため、何度かお問い合わせを受けた事があるため、サポート情報として書こうと思いました。

88.2k非対応の理由

どうして96kHzに対応するチップが88.2kHzに対応しないのか。
実はTENORだけではなく、他にも88.2kHzに対応しない製品は存在します。
X-MOSという新しいチップを使った製品でも88.2kHzに対応しないモデルもあります。
ハードウェアだけでは無く、ソフトウェアやドライバーでも88.2kHz非対応のシステムは存在しました。

推測というか私見ですので、ご了承ください。

実際の理由は分かりませんが、10年以上前からコンピューターを使ったレコーディングの現場では44.1kは当然使われていて、48kもDATや放送系で使われていて、高音質の録音や編集では96kが限定的に使われてました。

44.1k、48k、96kは使われてましたが、88.2kの必要が無かったため、88.2kを想定してない製品が多かったのではないかと考えられます。

録音編集の作業に88.2kの需要が無いので、録音編集のシステムも88.2kに対応せず、当然再生システムも88.2kに対応しな(くても問題無)い、ではないでしょうか。

88.2kHzとは

現在はハイレゾ音源のダウンロード販売などで88.2kの曲を見かけますが、88.2kでデジタル録音されたとは考えにくいです。
44.1k、48kは考えられます。高音質を狙って96kもあるでしょう。
しかし88.2kを選ぶ理由がありません。

ならば88.2kの曲が存在する理由は何かと考えれば、44.1kの曲を2倍の周波数へコンバートしてるだけではないでしょうか。
44.1kの曲を96kHzへ非整数倍変換して、96kHzのハイレゾ音源と言わないだけマシなのかもしれません。
間違ってるかもしれませんが、他の理由が分かりません。

44.1kでも48kでもなく、96kHzも選ばずに88.2kで収録する意味が無く、アナログマスターからデジタル収録する場合に88.2kを選択するメリットもありません。
よって、デジタルの44.1kのマスターを2倍のコンバートしていると思われます。
44.1kのマスターって何かと言えば、普通にCDのソースではないでしょうか。

TENOR以外のUSBコントローラーを搭載する機種には88.2kに対応する製品も登場してます。
しかしTENORは多くのメーカーに幅広く採用されているチップなので、88.2kの再生を目的とする場合はご注意ください。

zionoteでも96kとか192kとか(384とか)言った製品を扱ってますが、44.1kの曲でもそういった製品で鳴らした方が実際に音が良いです。でもこれはハイサンプリングに対応したハードは、それだけ全体の作りが良いからだと思われます。

ハイサンプリングの曲データだから音が良いと単純には言えません。

CDが44.1kHzを選んだ理由は、それ以上の音は無くても良いと判断したからです。
それ以上の高い周波数は体が感じて違いが分かるという意見もありますが、どうでしょうか。耳で聞こえない音を体で感じるなら聴覚障害の方はどうなんだろうと思いますし、ヘッドフォンの場合は意味がありません。
そもそもそのような高周波を録音する様な特殊なマイクをレコーディングに使うんでしょうか。

理解できなくても実際に音が変わる事もあれば、理屈は分かっていても音の違いとして認識できない事もあります。

DACやDDCを選んだり周波数がいくつだとかフォーマットが何だとか、目新しさやギミック的な面もあっておもしろしですが、音楽は機械が無くても存在するもので、音楽の楽しみ全体から考えれば小さなものです。

フォーマットの違いとかハイレゾとかだけではなく、歌、声、メロディー、演奏、楽器の話題もあった方が楽しいんじゃないでしょうか。
その中にオーディオとしての面白さがあって、その中でzionoteが何か役に立てればと毎日考えてます。