PCオーディオと自作パソコン(後編)

「PCオーディオと自作パソコン(前編)」の続きです。
技術情報ではなく私自身が体験した私見なので、サポート情報やテクニカル情報ではなくコラムとして読んでください。

曲は好きに選ぶとして、音が一番変化するのは一番耳に近いヘッドフォン、スピーカーの部分でしょう。
この部分が悪ければ、その前の段階、上流が良くても鳴らせなければ意味がありません。極端に言えば一流カメラマンの高画質な写真をゲームボーイのモノクロ液晶で表示させる様なものです。
しかしそれはどの段階でも同じ事が言えて、パソコンからスピーカーまで、音が一番劣化する部分に全てが引きずられます。
下流が悪ければ上流から良い信号が流れてきても鳴らせないので意味がありません。
同じく、上流が悪ければ下流が良くても悪い音が良くなる事もありません。

しかし何よりも肝心な点は、聴く人の好みで、何が好きか、これに尽きます。

オーディオだけで無く、料理でも車でも服装でも同じです。
良いか悪いか、どちらが優れているかではなく、結局は好きか嫌いか。

確実な上下関係というのは確かにありますが、それ以上になにが好きかが重要です。
そして忘れがちなのは、何が好きかは人によって大きく異なるという点です。

同じ1人の人間でも、その時の気分や体調でどんな音が好きか変わります。
バロックを静かに流したい時、ロックを爆音で鳴らしたい時、ジャズで酒を飲みたい時、歌謡曲を聴きながら歌っちゃいたい時、気分で聴きたい曲は変わります。

同じ様に、同じ1つの曲でも、その時によって違う鳴らし方をしたい時があります。
イヤフォンやスピーカーを変えて音を変えるのも方法の1つですが、それ以外の部分、再生ソフトやDDC、DAC、アンプを変えるというのも面白いものです。

PCオーディオはCDの交換が無いので便利な反面、CD交換で1曲目から通して聞くというアルバムの感覚が薄れるという面があります。
更に言えばLPはジャケットから出して埃を取って針を落として、基本的に1曲目から最後まで通して聴き、裏返してB面を最初から最後まで聴き、終わったらスプレーをかけてジャケットにしまう、ここまでの流れも楽しみのうち、という考え方もあります。
PCオーディオはこれらの「作業」的な面がほとんどありません。

パソコンから再生ソフトウェア、DDC、DAC、アンプなどの部分を好きな様に選ぶ。
優れてる、劣ってるという議論では無く、こういう時にこういう聴き方がお勧め、というような好きな事の紹介し合いといった情報があればいいなと思ってます。

これはなかなか難しく、音が変わる変わらないともめてしまったり、そんなわけないなどと意味の無い批判が入ったり、違う話題に話しが逸れて内輪で固まってしまったりしまいがちです。

良くない、悪い、好きじゃないという意見では無く、良かった、好きといった内容のやりとりができる良い方法、良い場所があればと考えてます。