PCオーディオと自作パソコン(前編)

自作とは言っても、マザーボート(海外ではメインボードと言い、どちらもM/Bと略します)にCPU(と冷却ファン)、メモリー、HDD(ハードディスクドライブの略で日本ではハードディスクと言いますが、海外ではハードドライブと言います)かSSDをつないで、ケースに入れるだけです。

当時は更にサウンドカード、ビデオカード、CDD、LANカードも別に用意する必要があり、HDDも1台では無く2台3台と入れるのも今以上に一般的で、PCケースも5インチベイと内蔵3.5インチベイがそれぞれ2つ3つといったケースが主流でした。

今ではマザーボードにサウンド機能、ビデオ機能、LAN機能が統合され、CDを使わなければCPUとメモリを刺して、HDDかSSDをケーブルでつなぐだけで完成です。
それでも自作パソコンが下火になったのは、自分で組み立てるよりもメーカー製を買った方が多くの場合で安いのと、初めは面白くても2台3台と組み立てるうちに面倒に感じる人が多いからのようです。

価格面のメリットがほぼ無くなり、動作不良などのトラブルの際はそれぞれ別のメーカーへ問い合わせる必要があり原因の特定が難しい場合もあり、市販モデルでは満足できない特殊な用途や常に最新の3Dゲームをするためにビデオカードを頻繁に入れ替えるというような場合以外に自作パソコンを選ぶ必要性も無くなってきました。
動作不良はかなり多く、ビデオカード、サウンドカード、LANカードなどの拡張カード同士が相性問題で同時に使えなかったり、使えたとしてもマザーボードの何番スロットにどのカードを接続するかなどの組み合わせを何通りも試してやっと使えるということも珍しくないどころか普通でした。
今はこれらの機能はマザーボード(チップセット)に統合され、相性問題は(ほぼ)無くなりましたが、IRQは0から15、INT線は4か8なのは変わってません。
IRQとINT線についてここでは詳しく説明しませんが、パソコンの割り込み処理で、ビデオ、サウンド、USB、LAN、パラレルやシリアル、他にも多くの機能がありますが、それにさかれるシステムのリソースは増えてません。
これはUSBオーディオのクリックノイズ(音切れ、プチノイズ)の原因にもなってます。
「最新のCPUでメモリーもたくさん積んでるのにプチノイズが出る」場合、USBオーディオ機器を接続するパソコンのUSBポートが、マザーボードの他の機能と割り込み処理が重なっている可能性が高いです。

マザーボードのマニュアルを見て、IRQやINT線が重複しない様な接続を探すのがベストですが、パソコンのUSBポートを変更すれば解決する場合も多いです。またIRQとINT線の情報をマニュアルに書いてないマザーボードメーカーもあります。(10年近くパソコンを組み立ててないので最近の状況は分かりません)
パラレルやシリアルポートを使う人も今ではほとんどいないため、BIOS設定でこれらの使わない機能はdisable(無効)設定にするのがお勧めです。

それでも、10数年前も絶対的な価格面のメリットがあったかと言えばそれほどでも無く、それよりも好きなパーツを好きな様に組み合わせたい、人と同じ物ではなく自分が好きな構成のパソコンを使いたいという目的も多かったように思います。

USB-DACやヘッドフォンアンプの登場と、ヘッドフォンからイヤフォンへのブームの広がりもあり、パソコンを使った音楽鑑賞、PCオーディオは、パソコン、再生ソフト、DDC、DAC、アンプ、そしてスピーカーやヘッドフォン、イヤフォンと好きな構成を選べる自作パソコンに通じる点がある様に感じます。

      • パソコン
  • OS
  • 再生ソフトウェア
  • DDC
  • DAC
  • アンプ
  • ヘッドフォン、スピーカー
  • 再生曲

これだけの構成要素があり、更にそれぞれをつなぐケーブルがあります。
(続く)