JAVS X3-HDSD-HPA レビュー

ES903IL300affettoのレビューを送って頂いた渡辺様よりX3-HDSD-HPAのレビューをいただきました。
何回かに分けてのロングレビュー予定とのことで、今回は第1回目、DSD再生に関してです。


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JAVS X3-HDSD-HPA で始める DSD ①

第1回 X3とDSD音源、「自然で豊かな音」

JAVSの製品は高解像度で、精度が高いです。
DACの指標である、S/N比、THDがずば抜けて良いです。
X3はJAVS伝統の精度の高さに加えて、アンプをチューニングして、低価格ながらハイエンド並みの音質を味わえます。

さらにDSD再生も加えて、5万円クラスでは最強でしょう。
X3はディスクリートによるA級アンプです。
A級アンプの特徴は、(抜粋です)

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長 所

繊細かつアキュレートなサウンドが再生できる。
原理的に「クロスオーバーひずみ」が発生しない。

短 所

同規模のB級パワーアンプの4分の1程度の出力しか得られない。
常に最大出力時と同じ電源電流が流れるのでバッテリーに負担がかかる。
発熱量が多く、クーリングに難点がある。(小出力時ほど発熱量が多く、無音時に最も熱くなる。)

小出力でも高品位な音が欲しい場合に使用します。
出力は大きくないが、音質が良く、ヘッドホンアンプに最適。
ひずみが少ないので、情報量が多いDSDに最適

エージング時に音量が小さすぎると、発熱が多いので注意してください。
アルミ筐体がとても熱くなりますが、放熱のためのアルミです。
外観はクールなオールアルミですが、電源を入れるとホットになります。

出力端子はヘッドホン端子のみです。あとはJAVSLINK2だけです。
ライン出力も光入力もありません。
入出力を増やすと、回路を増やさなければならないのでコストが上がります。
機能を最小限に抑えた分、性能を上げています。

DSDはアナログに近い音を出せると言われています。
DSD対応品は、ASIOを使うため、専用のドライバをインストールする必要があります。
ZIONOTEホームページからダウンロードしてインストールします。
次にDSD対応のプレーヤーを準備しなくてはなりません。
とりあえず、無料のfoobarを使うので、ASIOとSACDをインストールします。
foobarの設定のしかたは、ZIONOTEのHPに載ってます。
お金がある人は、有料のプレーヤーでも良いでしょう。
JRiver Media Centerもダウンロードしてみました、
Windows Media Playerのようなインターフェイスです。
$50なので気に入れば買います。30日間無料です。

これで環境が整ったので、一番大事なDSD音源ですが、最初はONKYOからサンプル音源をダウンロードしました。
ハイレゾと言われる音源は全てそろっているので、テストには最適です。

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しかし、使い始めてすぐACアダプターが壊れてしまいました。
DC12V×0.5A=6Wですが、後日、電力を測ったら7Wありました。足りねーじゃん! JAVSACアダプター コストダウンしすぎっ!こんな安物ACアダプターを付属するなら、別売にしたほうがいい。
デジタルアンプ用電源、DC12V、5A、ノイズフィルター付き、2000円くらいの物を買いました。付属のACアダプターより良いと思います。

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いろいろ、いじって分かったことですが、DSDは音量調節が効かない、イコライザー調節も出来ない、ということです。
OSで音量をいじると音はノイズに変わります、OSの音量は100%にします。
プレイヤーの音量は強制固定されます。
音量は本体のボリュームで調整すれば良いが、イコライザー設定ができないのは残念。

DSDを聴いた感想は、
全然、音が違う (ちょっと大げさ)

確かに、音の質が違います。
アナログっぽい感じがします。
PCMは音の強弱をビット数で、高低をHzの2次元で表現していますが、DSDは1次元で全てを表現しています。
解像度的には、24/96や24/192と大きな違いは無いようです。
同じ解像度でも色の発色が鮮やかになった感じです。
DSDはより自然で人間らしくなったというか、強弱がはっきりしていて、ボーカルがよりリアルになり、ドラムなどの強さも感じます。
一つ一つの楽器の音も、リアルになり、立体感が増し、臨場感が上がりました。
PCMは平面的で、DSDは立体的な感じがします。
一つ一つの音が、自然で鮮やかな発色になった感じです。

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クラシックを聴くと、まずバイオリンの超高音の迫力、キレを感じます。
バイオリンの音は起伏が激しいですが、起伏が激しいほど、DSDが本領を発揮する感じです。
穏やかな部分では大きな差は感じませんが、全体的にDSDが音の強弱、抑揚があり、音の奥の深さを感じます。
結果的に臨場感や迫力が増します。
感情が激しくなるほど、DSDの良さが出ます。
DSDの音は、より心に響きます。
DSD64よりDSD128のほうが、バイオリンの超高音の超高速の音を、より精密に表現してるように感じます。

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クラスAディスクリートアンプによる、緻密で奥深い音楽の表現は、DSDの良さをさらに伸ばします。
DSDがX3の良さを引き出しているということも言えます。
「自然で豊かな音」のDSD音源、それは同時にX3が目指した音であるとも感じます。

DSDは表現力は豊かですが、問題は、音量調節やEQ調節などができないなど、柔軟性が無いということです。
現状は、ボーカルや楽器の生の音を楽しむのに向いています。

【 X3の総括 】

まず、解像度が非常に高いです。
24/192、DSD128音源を忠実に再生できる解像度です。
そして、全ての音が、くっきり、はっきりしています。
ボーカルは近くもなく、遠くもなく、適度な距離で、自然でリアルで、濃密な歌声を聴くことができます。
透明度が高く、美しい高音、爽快に響く低音、べたっとした感じが無く、くっきりした立体空間があります。
それぞれの楽器が、それぞれの位置で、くっきり、はっきり音を出すので、自然に音楽空間が作られます。

X3は上記の理由で、MP3を聴いても音質が悪いと感じません。
性能はそのままで、DSD再生機能だけを付加したDACは沢山ありますが、X3はDSDを基準に作られたようです。
全ての性能はDSDを忠実に再生できるように作られているので、MP3もその恩恵を受けることができます。
音楽のジャンルを問わず、MP3でもDSDでも、全ての音源を最高の水準で再生できるのがX3です。

エージングが進むにつれ、X3本来のスケールの大きな音に変わっていきました。
後述しますが、X3はOPAMP交換によって、さらにスケールが大きくなります。
まずは、素のX3をじっくり味わいたいと思います。

次回はDSD音源とPCM音源を聞き比べながらレビューしたいと思います。

参考

A級アンプ搭載ということで、気になる消費電力は、実測で約7Wです。(USBから給電されてるかは不明)
これからの季節は、筐体で手を暖められて良いです。

48kHz (Green) と 88.2kHz (Yellow Green)
176.4kHz (skyBlue) と DSD (White) のLEDの色の差が分かりづらいですが、88K、176Kはあまり使わないので、問題は無いと思います。

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foobarとJRiverの違いは、JRiverのほうが自然に音楽に陶酔できる感じがします。
foobarは音源を忠実に再生してるのかもしれませんが、音楽表現はJRiverが上です。$50→5600円程で購入、鑑賞用として、有料プレーヤーの中では安いので、おすすめ。