DDCの誕生、M2TECHの系譜

hiFaceでUSB-DDCというジャンルを確立したM2TECH。
それまではDDCという言葉はオーディオ製品で使われることはまずありませんでした。

USBオーディオで24/192再生を行う。
USB入力の無いDACに同軸経由でUSB入力を行う。
USB入力はあっても24/96以下なら24/192が可能になる。
そのためにhiFaceの取り扱いを決めました。

記録をさかのぼってみましたが、2009年の12月頭にメーカーのM2TECHへコンタクトをとり、数日後に協力会社のトップウィング(当時はサードウェーブ)さんに提案しゴーサインをもらい、テストを行いながら発売準備を進め、その月末に発表、年明けすぐの発売となりました。

「デジタルのUSBをデジタルのSPDIFに変えて何の意味があるのか」と何回お問合せを受けたか分かりません。
取り扱いを決める前に、まわりの友人や仕事仲間に説明しても同じなので、wikiに「オーディオ機器としてのDDC」を投稿したくらい前例の無い製品でした。

今読むとwikiの内容は言葉足らずで正確とは言えませんが、それでも難しくて理解できないと言われた、そういう時代でした。ほんの5年前のことです。

hiFace

hiFace_0

2009年12月24日発表
19800円(価格は全て発表当時の想定価格で現在の実売価格ではありません)

2009年の12月に発表し、大ヒットとなりUSB-DDC、DDCというジャンルを確立したモデル。

MacOSの場合、OSのアップデートの度にhiFaceのドライバーが使えなくなるので注意。

発売当初はAMDチップセットで動作不良が起こりましたがほどなく改善されました。
この当時のことを今でもM2TECH製品はAMDと相性が悪いというお問合せもありますが、AMD環境でテストしてるので問題ありません。

hiFace Evo

evo_0 2010年10月1日
49800円

hiFaceをベースに外部電源によるパワーアップで入出力を強化。
I2Sや外部クロックにも対応し、安定動作でロングヒットを続ける現行モデル。

MacOSの場合、OSのアップデートの度にhiFaceのドライバーが使えなくなるので注意。

YOUNG

YOUNG2010年12月27日
147000円

待望のM2TECH作のDAC。
DDCしか作らないのか、というお問合せが続き次は何かという答えが予想だにしなかった斬新なDACでした。

MacOSの場合、OSのアップデートの度にhiFaceのドライバーが使えなくなるので注意。

Evo Supply

EVO-SUPPLY5

※生産終了
2011年6月29日
49800円

バッテリーを内蔵し、クリーンな電源供給で音質向上を図るhiFace Evo専用電源。
電源出力が2つあるので、シリーズ製品は何かと問い合わせが増えたことを思い出したました…

そろそろバッテリーがへたってきてる方もいらっしゃるようです。
Evo Supplyは販売終了となってますが、zionoteDirectにてバッテリー交換が可能です。

Evo DAC

dac-2

2011年12月8日
49800円

Evo Supplyの発売から約半年、EvoシリーズのDACとクロックが発売となりました。
DACはM2TECHらしくない(?)オーソドックスな作りで、他のモデルに比べると目立ちませんが、他ブランド製品とは音が違う!と言えば実はEvo DACがずば抜けてます。

Evo Clock

CLOCK-1
2011年12月8日
49800円

hiFace Evoは外部クロック入力があるけれど、どのクロックが使えるのかとお問合せを多くいただきました。
クロックを使いなれている方は相性問題が多いことをご理解いただいていて、そういうもんだよねとおっしゃっていただけますが、はじめてのクロック導入をご検討の方への説明に苦労しました。

Evo ClockはhiFace Evoへのマスタークロック出力と、一般的なワードクロックの2系統同時出力が可能です。

サウンドDENさんや吉田苑さんにもhiFace Evo用のクロックを開発販売していただきました。

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hiFaceTwo

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2012年4月2日
24800円

hiFaceから2年あまり経ってのアップデートとなりました。
ケースは白から黒となり、ドライバーもUSB Audio Class 2.0仕様でより安定し、再生ソフトでの互換性も飛躍的に高まりました。
USB-DDCとして完成の域に達しているため、今でも第一線のラインナップです。

オーロラサウンドさんのチューン版も大好評です。

VAUGHAN

VAUGHAN

2012年11月1日
840000円

YOUNGで度肝を抜いたM2TECHの高級DACですが、VAUGHANでまたやってくれました。
百万円の大台を超える高級機が並ぶ展示会でも、VAUGHANの存在感はただならぬものがありました。
数万円のDACで、どの音が良い、これはああだとかありますが、VAUGHANの音を聴いちゃうと、ああ、そうだよね、わかってたけどね、なんかね、やっぱりこういう世界って凄いね、でも、買えないよ!とヤケになりそうです。

hiFaceDAC

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

2013年5月15日
34800円

hiFaceTwoをベースにヘッドフォン出力に換装したモデル。
ノートパソコンとイヤフォンで気軽にハイレゾ再生を行うに最適なモデル。
最も手軽なM2TECH。

こちらもオーロラサウンドさんのチューン版が好評です。

Marley

mar3

2014年1月7日
168000円

M2TECH、予想外のヘッドフォンアンプ。
YOUNGのシャシーのヘッドフォンアンプとは予想もしてませんでした。
音はやっぱりM2TECHで、しかもYOUNGのサイズですから並の音じゃありません。

YOUNG-DSD

youngdsd1

2014年4月11日
税別18万円

YOUNGが大幅アップデート。
DSD対応にとどまらず入出力を強化し、待望のバランス出力にも対応。
USB Audio Class 2.0仕様で使い勝手もよくなってます。

hiFace EvoやEvo DACでもM2TECHの良い音なので、YOUNGのサイズで2代目となれば、その音は保証も実証もされたようなもので、確実に良い音で鳴ってくれます。

 

と、ここまでM2TECHは約5年なんです。
短いような長いような。
どちらにしても言えることは、M2TECH、hiFaceの登場からまだ5年で、USB-DDCの歴史もまだ5年だということです。
今から5年後、2019年はどんな曲をどのように聴いてるのか思いもつきませんが、音楽をもっと楽しむために、何ができるかを考え続けていきます。