翻訳転載レビュー:UCOTECH ES1003 Diva 「美しく豪華な音のオープン型イヤフォン」

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文・写真:lulic ( http://luric.blog.me、@LuricKR )
※翻訳:zionote

サブウーファーからスーパーツイーターまで女性ボーカルで例えてみる

女性ボーカルをスピーカーの種類や周波数応答で例えてみるとどうなるだろうか?
自分勝手な考えだが面白そうなので、できるだけ知られている人で選んでみた。

02

  1. ツイーターとミッドレンジユニットを搭載した強い中毒性を持つスピーカー
    Gwen Stefani
    Shibata Jun
  2. 高品質なミッドレンジユニットが特徴的で聴きやすく人間的なスピーカー
    Priscilla Ahn
  3. ミッドレンジにウーハーまで加え、耳に近く力強いスピーカー
    Woong San
  4. ウーハーにサブウーファーまで加えて男性美さえ感じられる非常に濃い味のスピーカー
    Diana Krall
  5. ウーハーはないがフルレンジユニットで広い音域をカバーしつつスーパーツイーターまで搭載したスピーカー
    Ariana Grande

※これらの女性ボーカル曲を簡単に紹介します。
No Doubt – Hella Good (Gwen Stefani)
[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=QtTj4cramPM[/youtube]

JUN SHIBATA CONCERT TOUR 2013 MOON NIGHT PARTY vol.4 (Shibata Jun)
[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=-HYS6prkbMg[/youtube]

Priscilla Ahn Live on StageIt – 01.17.13 (Priscilla Ahn)
[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=a-r8bjO62zE[/youtube]

[ライブ]ウンサン- Yesterday(Woong San)
[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=reZ7pwOB568[/youtube]

Diana Krall – East Of The Sun (And West Of The Moon) (Diana Krall)
[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=jkk2mMq2x8E[/youtube]

Ariana Grande – The Way (Live on the Honda Stage at the iHeartRadio Theater LA) (Ariana Grande)
[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=ShUBPQcIPSI[/youtube]

世界の全ての女性ボーカリストの声をカバーするとは言いません。
UCOTECHの新しいオープン型イヤホンES1003Divaは今挙げた女性ボーカル6人の声を全て聴きやすい音で鳴らしてくれました。
アリアナグランデのオクターブスマッシュにしても、グウェンステファニーのセクシーな声の挑発も、ウンサンが舞台をわしづかみにする素敵なお姉様ボイスも、ダイアナクレールのチェロよりさらに低い低音を歌う時さえもES1003Divaは中々感じられない程の楽しみを与えてくれた。

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だが私は、このイヤフォンが女性ボーカル専用だとは考えない。
製品と構成品をチェックした後に、ゆっくり探ってみよう。

デザイン、構成品

ES1003Divaは小さい白色の箱に入っていて、革ケースと3組のスポンジが同封される。
スポンジは一般的なイヤフォンカバーが1組、中央に穴が開けられたタイプが2組で、革ケースはファスナーで閉じる作りになっている。
一つ印象的であることはこの革ケースの品質だ。強い印象を受ける濃厚な茶色で、表面の質感が美しく、内部も柔らかく処理されており、ES1003Divaを保護する。 イヤホンを入れる用途以外にもコインケースや小さいアクセサリーを入れる用途でも使える。

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ES1003Divaは四種類の色がある。
Thrive Supreme Red
Bravery Gray
Zenith Silver
Fascinate Xanadu Silver
非常に派手で複雑な色名なのに、簡単に見ればレッド、グレー、ブラック シルバー、ホワイト シルバーと言える。 4個をまとめて見れば”グレーとシルバーの3種類”  VS ”’非常に飛ぶレッド”となる。

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Thrive Supreme Redは単純な赤でなく、蛍光灯の下で見ればワインレッドに近い。 指先で擦ればピンクの染料が染み出るような色といおうか。情熱的や挑発的なレッドくよりも一層高級で上品なレッドだと言える。 濃厚な赤ワイン色が挑発的だと感じるならば、それもまた正解だろう。

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ES1003Divaのハウジングは全てアルミニウムで、上部にとても小さいベース ポートが1つ、スピーカー後面ハウジングにかなり大きいベース ポートが1つ配置されている。 ケーブルは表面が若干固く、服と摩擦が起きないツイストタイプだ。 思ったよりもはるかに柔軟で、いつも簡単にまとめて革ケースに入れることができた。

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Bravery Grayはあたかもチタニウムのような印象を与える。 4色のうちで最も男性的であり、メカニコルに見える。

Zenith SilverとFascinate Xanadu Silverは二つともアルミニウム本来の光沢を活かした明るい銀色で、ケーブルとデコの部分がブラックかホワイトかが異なる。 銀色と黒色が混ざったように見えるのでオーディオ テクニカのATH-CM7 SVが思い浮かぶ。私が2004年末に購入した初めてのハイエンド イヤホンであったが、現在はCM7 Tiバージョンだけ販売されている状態だ。そして当時はUCOTECHのES103(日本未発売)が登場し、私に衝撃と恐怖を与えた。 それから10年が過ぎた今はCM7 SVと類似の姿だが、より一層高い性能と楽しい音(あくまでも私の基準で)を持ったES1003がデビューした。

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ES1003Divaは実際に見ればアルミニウム ハウジングの光沢が非常に美しいが、不思議と写真で表現するのが難しかった。おそらく周辺照明の調節がさらに多く必要だっただろう。 断言するがこのイヤフォンは実物で見る時がはるかに素晴らしい。また、イヤフォン本体を手に持ってよくよく調べれば金属切削と細部の処理が非常に良いことを知るようになる。

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SOUND

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Driver Unit:14.8 mm Open Air Dynamic
Frequency Response:20 ~ 40,000 Hz
Impedance:16 ohms
Sensitivity:120 dB/mW
Maximum Input Power:20 mW
Cable Length:1.2 m
Weight:7 g

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※オープン型イヤフォンはスピーカーのフレームがユーザーの耳殻内側に密着してこそ本来の音を出すことができる。
直径14.8mmのスピーカーが耳に合う人もいるし、とても大きかったり小さいという人もいるだろう。耳殻の形状のためにオープン型イヤホンを最初から使うことができない人もいる。製作者が想定した声をそのままオーナーに届けにくいということがオープン型イヤフォンの最も大きい限界だ。

※ES1003Divaは低音強調があるイヤホンだ。 初めて使う時に、もしも特定の音域が軽く聞こえてならば付属のスポンジ使って聞くことを望む。いくら耳の穴直径が小さい人でもオープン型イヤホンにスポンジをかぶせれば低音を確保することができる。そして女性ボーカルの豪華さを望むならばスピーカーを全部覆う綿より中央に穴が空いたスポンジを使えば500%より良い結果を得る。また、既にES1003Divaで低音が十分に聞こえる人も、より一層強烈な低音の響きを望むならばスポンジを使ってもかまわない。 ただしその時は低音の響きにより中高域がよく聞こえなくなるマスキング現象が発生する可能性がある。

※大きいボリュームで長い時間の間再生するエージング(Burn-in)過程は経なくても良い。ボックスから取り出して聞く時から非常に自然な声が出て、1週間程度使ったES1003Divaと生産されたばかりのES1003Divaをデュアル ヘッドフォン出力で同時比較聴取してみた結果もほとんど差がなかった。あえて差異点を引き出すならば1週間程度使った物側の声が1mg程度さらに自然だという程度だ。ES1003Divaのダイナミック ドライバーもダブルドーム振動版を採用しているが、少なくとも”UCOTECHのイヤフォンはエージングが必須”という概念は通じないようだ。

※zionote注:最初の数十時間のエージングで音がこなれます。

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女性ボーカル最適化は多くあるテーマのうちの1つ

開発者によればES1003Divaは女性ボーカルに最適化されたという。 それでニックネームもDivaになった。 この製品を1ヶ月程度使ってきたユーザーとして私はこう思う。 イヤホンの音は非常に複合的で1つのテーマでまとめるのが難しい。かえって複合的なテーマがいくつか出てくるほど音楽鑑賞に良いイヤホンということもできる。

1.ES1003Divaは全体的なバランスを追求するものの、高音、中音、低音の全部に少しずつ強調された領域があり音楽鑑賞が楽しくなるオールラウンド タイプのイヤフォンだ。エンターテインメントのための調味料を含んでいるが、根本的にはバランスのとれた音のイヤフォンに近い。

2.低いインピーダンスと高能率のイヤフォンでスマートフォンや小出力DAPに合う。 この製品を高解像度オーディオ鑑賞用で使うならばヘッドフォンアンプよりは品質の良い外付けDACと組み合わせる方が良い。

3.繊細な高音域チューニングがある。 この特徴が女性の声を豪華に聴かせてくれる。 若干明るい音色であり聴きやすい着色が感じられる。

4.音全体の応答速度が速く、精密で明確な音の再生に合う。 ハイエンドDAPで96kHz/24bit以上のハイレゾファイルを再生する時にも音のタイミングの正確度を把握したり音域の心理的認知ができる。 これ程の性能になってこそハイレゾイヤフォンということができるという気がする。

すなわち、今回の製品は既存や類似のダイナミック ドライバーをチューニングして音を変えたのではなく、遥かに性能が良い(音の正確度が高い)新しいダイナミック ドライバーを作ってから”調整する”概念で音をチューニングしたのだ。UCOTECHは新製品を開発するたびに直接新しいダイナミック ドライバーを製作してきて、1つずつ新しく出てくるたびに一定レベルの進化があった。ところでES1003DivaのドライバーはES903のドライバーを行き過ぎな程に非常なまでに抜いてしまった。その上まだ国内に発売されてないES1103Grandiose(ES1103Grandioseは日本が世界最速発売!)のドライバーは進化の過程を何段階以上飛び越えて上がってしまったようだ。

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中低音の残響感が大きく減って高音の清涼感が生き返った

ES103と303(日本未発売)、503、703、903につながるUCOTECHオープン型の進化で私は1つの共通点を発見した。耳を安らかにさせる中低音の響きだ。高音の清涼感は103でさらっと強調され、303と503で落ち着き、703、903で再び少しずつ生き返った。だが中低音の残響感はずっとあった。これはまもなく中低音の応答が遅い方であったという意味だ。アンプとすれば真空管アンプ側に近づくようなっていた。 この流れがES1003Divaを基点に変わった。初めてES1003Divaの音を聴いた時、一番最初に浮かんだ考えは”これが本当にUCOTECHで作ったものか?”という疑問だった。私はUCOTECHのオープン型イヤフォンを全部持っているのでデュアル ヘッドフォン出力を持つソース機器を使って比較聴取ができたが、(Fiio E7,Sennheiser HDVD 800) 103から903まで行く時には”うん、UCOTECHのサウンドだね。”だったが、ES1003Divaを聴いた瞬間”何、何なの!”と言って驚いた。中低音の残響が大きく減ったためだ。 完全に無くなったわけではないが変化と感じられるほどたくさん減った。

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そして高音の清涼感が増加するということと同時にその仕上げが非常に洗練されるように変わった。ずっと聴いていたい非常に中毒的な高音の味だ。 真にピリッっとした高音を聞くと覚悟をしなければならないIL300の高音を考えてはいけない。 ES1003Divaの高音の清涼感は初めて聞く瞬間に魅了される。

高性能の新しいダイナミック ドライバーとアルミニウムハウジングの組み合わせは、共振制御という長所も付加している。 これは倍音が節制されたスタジオ モニタリング サウンドの特徴で、安らかで暖かい声を望む人には合わないこともある。 いつもギターを弾くおじさんが隣りにいたが、あまりにも演奏が上手でいつも近くに座って聞いていた。 ところで10年後、そのおじさんがインディーズでデビューをすると非常に成功したギターリストになってTVとラジオにもよく出演することになった。 今ではそのおじさんの音楽は高品質録音されたレコードで購入して聞く。 そのサウンドは実に完成度が高くて良いわけだが、なぜかお隣りから壁越しに聞こえていたその時の音が懐かしくなったりもする。 ES1003Divaを見る私の心情がそうだ。 ES903までは性能と共に感性をたくさん重視する感じがしたが、ES1003Divaから突然ハイファイ オーディオ指向に変わったのだ。 しかも1つ鳥肌が立つ点もある。UCOTECHの開発者はこのような技術を今まで隠していたということか? まさか、ただ小さいメーカーという理由で、この高い技術を相応の価格で生産できないので中低価格イヤホンだけ発売していたのだろうか。

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遠い昔、ソニーMDR-E888と似ていてオーディオ テクニカATH-CM7よりも安い。 だが私のこのような考えとは関係なくハイエンド オープン型イヤフォンを探した人々は驚くべき価格帯性能比に歓喜するだろう。

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ボーカルがよ聴こえる理由-ボーカルを邪魔することがない

ES1003Divaの特技は女性ボーカルでなくボーカルそれ自体でないかと思う。音を近く聞かせるサウンドなのに中音を過度に強調したり音色に手をつけることもない。 定石的な二種類の方法によってボーカルをよく聞こえさせているのだ。

最初に、中高域が全てのユーザーの耳により一層近く聞こえるようにセッティングされている。 それでオープン型イヤフォンなのにあたかもカナル型イヤフォンのように音が深く入り込む。屋外で鑑賞する時にも周囲の騒音を遮断はできないが音楽のディテールはよく把握することができる。これは広い音場感を望む人には短所になるが、ES1003Divaは音楽が演奏される舞台の広さを本来より広めはしない。 オープン型イヤフォンであるから両側の耳が開いたような開放感は十分にあるが空間の広さは中間や若干狭く感じられるだろう。

二番目、高音と低音の中域に妨害がない。 言い換えれば高音がとても強調されて高音により一層神経を注ぐようにさせたり、低音がとても強調されて中音を分けたりという現象がないという意だ。 高音と低音が中音の透明な再生のために調整されているので女性ボーカルと共に男性ボーカルも近くて鮮やかに聞かせる。 また、ボーカルの位置が飛び出してくることもない。

すなわち、ボーカルをよく聞かせるには他の音がボーカルを邪魔しないようにさせれば良い。ES1003Divaはこの概念の模範事例だと言うことができる。

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線の太い音がそれぞれの方向から来るような立体感

このイヤフォンで音楽を聞くことがおもしろい理由は音が面白く変化するからではない。 高音の豪華な着色を除けば残りは全部’性能による音楽の中にある面白味の強調と見ることができる。そのうちの1つが音の線と立体感だ。 あたかもマルチ ドライバーイヤフォンのように高、中、低音がそれぞれ鮮明な線を持って再生する。音の太さを突き詰めるならば若干太い方に属する。このような音が高、中、低音に分かれてそれぞれ異なる方向から来るようだ。音に深い変化を与えなくとも(中域を落とさなくても)このように立体感をよく作り出すことができるのかと、新たに驚くことになった。

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美しくすっきりした音で様々な音楽ジャンルと交わる

音楽ジャンルの選択の幅が非常に広い。 高音の繊細で豪華な感じが全てのジャンルに適するが、その幅が大きくはなく音自体がバランスを重視するためだ。 ユーザーの耳の形とスポンジの有無により異なるが低音も堅く支えている。高音では若干の強調があるがこれは強調でなく向上と見るのが良いだろう。苦しい刺激でなく繊細で聞きやすい音であるためだ。 女性ボーカルだけでなく交響曲の中のシンバル音やエレキのびりっとする演奏をはじめとしてヴァイオリンの高音、ヘヴィメタルのスネアドラムまで全部聞きやすく浮上させる高音だ。それでボーカル中心の曲と一緒に演奏曲でもきれいですっきりした感じを与える。

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[まとめ]

オープン型イヤフォンであるから低音確保が重要だ-必要に応じて付属の穴開きスポンジを使う事
バランスを追求するものの高、中、低音全部少しずつ強調された声
速い応答速度を指向して原音忠実度が上昇される
若干豪華で明るい音色を作る高音
繊細で聞きやすい刺激感の高音
ボーカルがよく聞こえるように調整された音-女性ボーカル最適化はおまけ
耳に近く聞こえさせた音-空間感は広くない
音の線は太くて立体感が良い
立派な価格帯性能比

※このレビューはUCOTECHのサポートで作成されました。
※私は常に良い製品を探して直接検証、分析した後、おもしろく紹介しようと努力していて私が望むまま文を書いています。 読者の皆様は’広告主に雇用されたレビュー’と’製品分析に集中するレビュー’の差を直接評価していただければ感謝します。