ブランドさいこう 「SOtM」

今回はSOtMについて書きます。
Styleaudio製品の日本販売のために作ったzionoteでしたが、他ブランドや他社から製品企画やチューニング協力の依頼も請けていて、その活動の中でSOtMというブランドを知りました。

SPDIFとUSBはどちらが音が良い?

製品もホームページも統一感のあるシンプルなデザインで、ホームページの技術資料には「音質はSPDIFよりもUSBの方が良くできる」と書いてあり、今でこそUSBの方が良いと言って伝わりますが、その当時、2009年では「USBオーディオが進化してると言ってもSPDIFより上ってことは無いでしょう」といった状況でした。
実際にStyleaudioでUSBオーディオの進化を実感し、PCサウンドからPCオーディオという言葉に変わりつつありましたが、SPDIFよりUSBの方が良いと主張するエンジニアは私の知り限りではSOtMが世界初でした。

初めてのSOtM

SOtMにコンタクトをとり、レストランで待ち合わせし、SOtMが試聴環境に協力してもらっているという高級オーディオショップで試聴しました。その高級オーディオショップは日本の某有名オーディオ評論家もよく試聴にくるそうで写真が貼ってありました。
SOtMのUSB-DAC、mDAC-2vを使ったUSB再生、CDプレイヤーから光入力再生、CDプレイヤー各種、他ブランドのDACとの比較などを行い、USB-DACでSPDIFよりもUSBの方が音が良いというのを体験しました。

聴き慣れた環境でも試聴したかったので、プロデュース中のオーディオバーにmDAC-2vと新機種だったUSB-DDCのdX-USBを送ってもらい、ストレートなハイファイサウンドに驚いたのを思い出します。

2009年といえば5年前で、その当時でもUSBで24/96再生で、mDAC-2vは高精度な電子ボリュームや搭載し、音量固定でアンプに出力したり音量可変でパワーアンプやパワードモニターに出力できる便利な機種でした。
※mDAC-2vは今でも私の個人環境で現役です。

Soul Of the Music.

SOtMの社長は私がプロデュースしていたバーに遊びに来てくれて、酒を飲めないのに付き合ってくれ、歳が同じだったこともあってすぐ仲良くなりました。
その後、PCオーディオの音質を更に向上させるために、パソコン内部に手を加えるためのFAN NOISE FILTERやSATAnoiseFilter、そしてオーディオグレードのUSB信号を出力するtX-USBという画期的なUSBボードを開発しました。
tX-USBはPCIスロットに空きがあれば全てのPCオーディオユーザーに使っていただきたい逸品です。
しかし音質向上効果で言うと、一番小さくて一番安いFAN NOISE FILTERが一番効果的だったりします。

SOtMのエンジニアは電源プラントの設計を受けるほどのノイズ対策や電源のプロフェッショナルでもあり、dX-USB用に開発したmBPS-d2sという電源はM2TECHのhiFace Evoにも使えるということでhiFace Evoユーザーからかなりご注文いただいてます。
mBPS-d2sの特徴は2つのバッテリーを内蔵していて、1つのバッテリーで出力中にもう1つのバッテリーの充電も行えることで、電池切れが無く常にバッテリー出力が行える点です。
M2TECH純正のEvo Supplyは内蔵バッテリーが切れるとレギュレーター電源に切り替わりますが、切り替わる一瞬に電源がいったん切れるという仕様があります。
また多くの電源環境ではEvo SupplyよりもmBPS-d2sの方がhiFace Evoの音が良くなりました。

高音質ネットワークプレイヤー「sMS-100」

今年になって発売したネットワークプレイヤーのsMS-100もSOtMらしい画期的な機種です。
Linuxマシンに音楽再生を任せて高音質再生を行うという手法は数年前から広まりつつありますが、どれもが古いWindowsマシンか安価な小型サーバーで音楽再生に向いたLinuxを動かすという物で、どれもがLinuxでの高音質化は進められてましたが、ハードウェア側での高音質化は進められておらず、SOtMのFAN NOISE FILTERやSATAnoiseFilterをセット販売している製品があったくらいでした。

SOtMが開発したネットワークプレイヤーのsMS-100もLinuxマシンですが、最適化した電源やノイズフィルターを搭載することで、真の高音質Linuxマシンとして完成しました。

ネットワークプレイヤーというと難しく聞えるかもしれませんが、実際はパソコンに再生ソフトの代わりにサーバーソフトをインストールし、LAN内にsMS-100を接続し、パソコンとUSB接続していたUSBオーディオをパソコンではなくsMS-100に接続するだけです。
曲を読み込むフォルダーをサーバーソフトで指定するのは一般的な再生ソフトと同じですし、デバイス設定やドライバー設定が不要なので、今までのPCオーディオよりも簡単なくらいです。

最近はLANで接続するHDD、NASが高性能化していてサーバーソフトをインストールできてしまいます。こうなるとパソコンにサーバーソフトをインストールする必要がないので、sMS-100とUSBオーディオがあればパソコンが不要になります。
再生コントロールはスマートフォン、タブレット、Webブラウザから行えるので、ソファやベッドで寝ながらでも選曲から音量調整まで行えます。

朝起きて、ベッドの中からスマートフォンで好きな曲やWebラジオを鳴らせるなんて画期的です。
一番音が良いUSBオーディオ環境をスマートフォンをワイヤレスリモコンにして使うこの方法は便利さも安定性も音質も段違いに良いです。

5月のヘッドフォン祭りでsMS-100も展示予定です。
もう1つ未発表の新モデルがありますが間に合うか微妙な感じです。